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学校だより「けやき」第382号 (2009.05.29発行)

備えをして待つ

けやき第382号    来年は聖学院小学校の創立50周年ですので、冊子『50年史』を発行するため数名の教師が過去の資料を調べています。その中に最初の林間学校についての記事がありました。
創立2年目の1961年、2年生になった児童24名が引率教師4名とともに軽井沢の女子聖学院寮(現在の聖学院セミナーハウス)に出かけました。7月19日に上野駅9時23分発の列車で出発し、午後1時すぎに軽井沢駅に着いたそうです。新幹線に乗って1時間で行ける今とは大違いですね。2日目には碓井峠に登りました。霧が深くて眺望がきかず残念だったようですが、女子聖卒業生のおばさんの家で力餅、サイダー、おやつなどをいただき満足したそうです。峠で力餅を食べたりするのは今も同じですね。
 この初めての林間学校を実施するために、初代校長だった小田信人院長と教師たちが下見を5月5日の子供の日に行いました。教師の一人がそのときのことを次のように書き残しています。

 「そう、登る時はこの道がいいね、そしておりる時はこっちがいい」と指さしながら院長先生はおっしゃる。今年の夏、24人の子供たちが歩く道を、私たちは今あるいている。「あれが山ざくら、あの白いのがこぶしです」院長先生は先にたち、道を教え、植物や付近の様子など、ひとつひとつ説明される。私たち小学部の職員は、お話を聞きながら、大自然のふところに抱かれてすごす子供たちの姿──この夏の林間学校の様子を心におもっていた。
 この日の朝のことも、私には忘れられない。早朝の峠はとても静かだった。私たちは道を少し下って、コンコンと水の湧きでる泉のほとりにきた。水はとても冷たく、すきとおっていた。泉の水はわさび畑を通って谷に下っている。そこで院長先生は聖書を読まれ、そして祈られた。「この夏の小学部の計画をまもり導いて下さい。またそのために、ひとつひとつ今から備え考え、用意していく者として下さい」と。(『聖学院小学校10年の歩み』より)

 そのときから48年の歳月が刻まれています。5月13日から3日間、軽井沢で2年生の「森の学校」が、20日から3日間、福島県にあるBritish Hills(ブリティッシュヒルズ)で5年生の 「英語キャンプ」が行われました。教師たちは4月にそれぞれ下見をしました。
 今年の連休の直前、新型インフルエンザの問題が起き、日本中が大騒ぎになりました。後に弱毒性とわかりましたが、今後どのように推移していくかわからず油断はできません。「森の学校」も「英語キャンプ」も、そうした中で細心の注意を払って実行されました。教師だけでなく児童も事前学習など準備をしてから出かけました。子どもたちが良い学びの時を元気に過ごすことができたことに安堵と感謝の思いでいっぱいです。(6月下旬の1年生の軽井沢「なかよしキャンプ」は貸し切りバスで行くように変更しました。)
 すべてのことには備えが必要です。良い準備をとおして良い結果が得られるのです。また、不測の事態が起きることもありうるわけですから、そういうときのために日頃から心の備えをしておく必要があります。インフルエンザに関しては、聖小では児童たちに手洗い、うがい、マスクの着用など、ふつうのインフルエンザが流行する季節から注意を怠らないよう指導しています。6月もいろいろ行事が多い月です。良い準備をして臨みましょう。

校長 村瀬聰子

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