先生のことば
学校だより「けやき」第381号 (2009.04.28発行)
自主的、計画的に学習する力
先日、高学年のご家庭に「Sテストについて」という手紙が配布されました。Sテストとは聖学院テストの略で、4年生から6年生が月に一回受けている漢字と計算のテストのことです。
その手紙にはSテストの目標が二つ書かれていました。一つめは「基礎学力の向上」で、二つめは「自主的、計画的に学習する力を養う。」です。言い方をかえますと、聖学院小学校は子どもたちにそのような力をつけてほしいからSテストを実施しているともいうことができます。
まず、一つめの「基礎学力の向上」ですがこれについてはまた別の機会に書かせていただきたいと思います。
二つめの「自主的、計画的に学習する力を養う。」ということを聖小がとても重要だと考えていることは宿題の中心に「自学」を据えていることにも現れています。学年によって多少やり方に違いはありますが、「やるべきことを自分で考える。」ことに学年による違いはありません。(やる事を考える手助けのためにメニューがある学年もあります。)小学校だけで考えるならば一斉に与えられる宿題をきちんとやることでもそれなりの成果をあげることができるでしょう。けれども中学以降の学習は「自分で何をすべきか考えて自主的に学習を進めていく。」ことができなければ対応できないことはいうまでもありません。ですから、小学校のうちから「自主的、計画的に学習する力」をつけておきたいのです。
私はクラス担任をしていたとき、自学を宿題の中心にする理由を次のように説明していました。
みなさんの体の大きさや、顔はみなちがいます。もちろん、性格もちがいます。勉強についても、得意なこと、苦手なこと、もっとがんばりたいこと、もっとがんばらなければならないことは一人一人別々です。たとえば、漢字は得意だが、計算が苦手な人もいれば、その反対の人もいます。だとしたら、みな同じ宿題をやるよりも、自分がやらなければならないこと、もっとやりたいことをやった方がよいはずです。自学を宿題にしているのはそのためです。
もちろんこのように言っただけで、すぐに充実した自学になるわけではありませんし、自学自習の習慣がつくわけではありません。実りある自学ができるようになるまでは教師や親の助言や手助けが必要です。ではどのような働きかけが有効なのでしょうか。例えば、子どもが自分の弱点を自覚し、その弱点克服のために何をするかを考えさせるような場の設定などということが考えられます。具体的には親子の会話の中で子どもが自分の弱点を口にし、その弱点克服のためになにをするといった意志を表明するようにしむけてあげるなどといったことも有効です。
もし適切な働きかけの方法について相談したいといった時は遠慮なく担任にご相談ください。
教頭 佐藤 慎






