見えないところで
ヨハネによる福音書1章9節
冷たい北風の吹く11月25日(木)の夕方、聖小のクリスマスツリーの点火祭が行われました。今年は、駒込キャンパス3校(聖学院中・高、女子聖中・高、聖小)1園(聖幼)合同で点火祭を行うということが決まり、聖学院広報センター、キリスト教センターが中心になって計画を立ててくださいました。小学校のハンドベルクラブの前奏に始まり、聖学院中・高合唱部とPTAのお母様方による混声合唱の讃美奉献、幼稚園年長組の点火の合図でツリーに点火されました。「わーっ」という歓声の中で女子聖学院中・高吹奏楽部100人のクリスマスメロデイーの演奏が高らかに鳴り響き、主のご降誕を待ち望むアドベントを迎えました。 ツリーの一番高いところには星が輝いていましたが、台風並みの強風が吹いた夜に倒れて見えなくなってしまいました。ところがある夜、再び星が元の位置に輝いているのを発見しました。誰も直しているところを知らなかったのですが、用務として働いてくださっている関口さんたちがそっと元の位置に戻してくださったのでした。 今年は紅葉が遅く、まだ落葉が続いていますが、児童が登校してくる時間には、校庭や校門の前にはほとんど落ち葉がありません。関口さん、蟹沢さんが早朝から出勤し、清掃をしてくださっているからです。今年の運動会は台風で土曜日から月曜日に延期になりましたが、雨の止んだ日曜日、朝から関口さんたちが校庭を整備してくださっていました。勤務日ではないのに、子ども達のためにわざわざ出勤してグランドを整備してくださったのです。 関口さんたちのように人々にあまり知られないところで、聖小のために奉仕してくださっている方がたくさんおられます。普段のスピーカーの音が小さいので、運動会の時にはもう少し音がはっきり出るようにとスピーカーを貸してくださり、1日かけて設置してくださる保護者の方もおられます。子供たちが「焼き芋」をするといえば、廃材を届けてくださる方や、「コンロの体験」授業で火おこしを手伝ってくださる方、そのほかたくさんの方々の気持ちのよいお手伝いやご奉仕で、毎日の学校生活が和やかに、円滑に進んでいるのだと感謝しています。 理事長の大木英夫先生のお好きな詩に、「星を動かす少女」というのがあると伺いました。それは、ページェントの中で、マリヤでも、博士でも、羊飼いでもなく、星を掲げて動かす役についた少女が、お母さんに「私は星を動かす役だから」と話しました。ページェントの日、舞台には姿を見せなかったけれど、博士や羊飼いを導く星が動いていきました。その星がどうして動くのかを知っているのはお母さんだけ、という内容の詩です。 人々の目にとまり称賛を浴びることはないけれど、他者の役に立つことをそっと行うことこそがスクールモットーの「人に仕う」の実現だと思います。「人に仕える」ためにこの世に来てくださったイエス様のご降誕を待つこのとき、私たちの生き方も同じようでありたいと思います。 今年も間もなく終わろうとしています。平和なクリスマス、新年をお迎えになられますように。 [ 学校長 大野 碧 ] |