1. HOME
  2. 幼稚園だより
  3. 先生のことば
  4. 園だより「緑のオリーブ」

先生のことば

どうして並ぶの?

緑のオリーブ No.2018-05

 

 月の連休を終え、年少組のお弁当が始まりました。これで、全園児が14時までの通常保育となりました。新入の小さな子どもたちも、幼稚園で過ごす時間が長くなり、1日の主な活動を幼稚園で行うことになります。

 ところで、先日のゴールデンウィークを特集するテレビ番組で、おいしいものを食べるために行列をつくる人々の様子が流れました。そして、そのコメントで「海外の人たちは、日本人の行列好きは、小さいころから幼稚園で行われる整列の練習に起因するのではと考えている。」と言うのです。「えーっ、うそでしょう?」と思いながら、せめて「こんなに並んでいられるのは、忍耐強い国民性なのでは」くらいのことじゃない?と思いつつ、もう一つ、「幼稚園では整列の練習をするものと思われているのかしら。」との疑問も持ちました。確かに “とんとん、まーえ”と言いながら、幼稚園で並ぶ姿を思い浮かべる方も多いのでしょう。それが園生活の当たり前になっている園も多いかもしれません。

 では、みどり幼稚園はどうでしょう?今のところ、その姿は見かけません。あまり必要とは感じていないからです。でも、こんな姿は見かけます。園庭の砂場でのこと。大きなたらいに水を入れ、そこから汲んで砂遊びに使っています。水が少なくなり、保育者がホースで水を足していると、そのホースから直に水の欲しい年少さんが一人、ホースの下にバケツを差し出し、いっぱいになるのを待っていました。すると、その様子を見てもう一人、またもう一人と三人の年少さんが集まってきました。まだ何も知らないので、三人とも力づくで自分のバケツをホースの下に押し込みます。ほとんど無言です。そこで、私が「あら、大変。これではみんなお水が入らないわねえ。今、○○ちゃんが入れているから、もう少し待っていてくれる?終わったら、△△ちゃん、その次は××ちゃん」と提案すると、後から来た二人はバケツをひっこめ待っていてくれるのです。そして、○○ちゃんは、バケツの水を砂場に流し込むと、また戻ってきて××ちゃんの次に待っているではありませんか。いつの間にかできた、並んで待つ順番。この姿を見ていて、とっても楽しくなりました。だって子どもたちは、遊ぶため、楽しいことのためなら何が必要かを自分で感じ取って実行できるのですから。みどり幼稚園では、こんなことをたくさん積み重ねていきたいと思っています。なんだかわからないけど教えられて行う事より、一つ一つをゆっくり感じ、考え、やってみながら自分のものにしていく生活を大切にしたいと思っています

主幹 本田 ゆかり

先生のことば一覧ページへ戻る
▲ページTOPへ