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先生のことば

自然と触れあう

緑のオリーブ No.2017-05

 

 2学期が始まりました。長い夏休みの間、きっと子ども達はそれぞれ普段はできない素敵な体験をたくさんされたのではないでしょうか。子ども達の顔を見ているといかにも話したくてしかたがない、といった雰囲気が伝わってきます。

 私も夏はいつも家族で軽井沢にキャンプに出かけます。冬のスキーと共に子ども達が幼い頃からの恒例行事ですが、社会人となった息子達もなんとか仕事の都合をつけて今でも参加してくれることは嬉しいことです。しかし、今年のキャンプは台風の直撃を受けてしまいました。長年やっていると蒸し暑さで眠れない夜があったり、大雨でテントが流されそうになった経験もあります。でも、そんなことも含めて本当のアウトドア。自然とお友達になるとはそういうことなのかも知れません。それでも、3日目には台風も去り太陽の光に照らされたいつもより美しい森の中には多くの発見があり、自然の不思議さ、大切さを身近に感じることができました。自然の中で、私達が持っている“見る・聴く・触る・匂う・味わう”の五感を使った体験をすることによって、これらの感覚はより豊かなものになっていくように思います。

 子ども達が自然と触れあうことの大切さを私はいつも強調しますが、そのような実体験を通して心を動かし、また神さまへの畏敬の念と共に森や木や草、そこに住む虫や微生物、それぞれが役割を与えられて森を作り、そして何より森が生きていることを感じることができるのです。

 みどり幼稚園では、子ども達は広い園庭で土を掘り草をかき分け幼虫や虫探しをしながら自然に触れています。最初はダンゴムシやミミズやトカゲに苦笑いをしていた保護者の方々も、いつの間にか子ども達と同じ目線で虫たちを見るようになり、子ども達の感性に助けられながら今や都会では味わえない自然の営みに気づき、子どもの頃の感覚や感情をよみがえらせていらっしゃるのではないでしょうか。私達は美しく咲く花やいろいろな形をした葉っぱや木の実など目に見えるものに目を注ぎがちですが、見えにくい土の中や草むらに目を向けることで新たな世界を発見できるのです。

 幼児教育は子ども達の「根」を育てる大切な時期です。私達はその「根」がどのように伸びているのか子どもの心を掘り起こすことはできませんが、毎日着実に成長していることを感じさせられる日々です。

園長 山川 秀人

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