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先生のことば

遊びは大人になるための栄養

緑のオリーブ No.2016-10

 

みどり幼稚園の裏門にある白梅が五分咲きになりました。青空と冬枯れの欅並木の下に可愛らしい白い梅が咲いています。胸を広げ上を仰ぎつつ梅の花まで目を移します。そして、登園してくる園児や保護者に「見てください。梅の花が~。」と半ば強制的に梅を愛でてもらう私です。冬来たりなば春遠からじ~(英国の詩人シェリーの「西風の賦」の一節)を思わず呟きます。子ども達は、わざわざ植込みの道なき道に入り込み、這い出して来て「お早うございます!」といいます。そこここに春の息吹が感じられます。何とうれしいことでしょうか。

 坂道も玄関もドロドロ。霜柱が溶けるからです。子ども達はサクサクという素敵な音に耳を傾けながら登園。そして、また霜柱を探しながら園庭を走り回ります。子ども達の靴はドロで重くなり、足を引きずってバランスを取りながら歩きます。その様子を見ながら、何と幸せな子ども達!と感嘆しています。暖かな日差しの中でわき目もふらずに遊んでいる子ども達。いくつグループが出来ているかしらと数えてみました。園庭では飼育当番の年長さんを入れて12のグループがあり、プレイルームには3つのグループがあり、それぞれのクラスの部屋にもグループありですから、見事です。同じ遊びをしているわけではなく、それぞれのグループが違う遊びに興じています。遊びを見つけ創り出し夢中になって遊び、「お片付けの時間です。」の声で終了します。

 幼児期に心して育てたい「思いやりと意欲」は、遊びこむことで育まれます。子ども達自らが始める遊び。遊ばされる遊びではなく、自ら探し、自ら選び、自ら始め、自ら展開し、自ら終わりにする遊びが日々の生活の中で実現できるように保障して上げられたら、最高です。思いやりは優しさであり、意欲は明日へ繋がる希望です。目に見えない思いやりも意欲も人間の生きる根っこの部分です。今、私たちは根っこを大切に育てているのですね。生きていることはよいことだと感じられる人に育ってほしい。

 

 私は花が大好きです。随分前のことですが、胡蝶蘭の世話をしていて、根が鉢から飛び出してくるので、一生懸命鉢の中に入れたら枯れてしまったのです。何と飛び出した根はそのまま鉢の外に出しておくと知ってからは、毎年たくさん咲くようになりました。根は土の中に~と思い込んでいた私の失敗でした。時間をかけてゆっくり育ってほしい。8か月だから歯が何本~。2年生だから九九はすらすらと~逆からも言えるように。など細かく薄切りにしないで、よいところを数えて育てると傍にいる大人も共に育てられることでしょう。安心は幸せを運んできます。

園長特別補佐  富沢 寿美子

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