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先生のことば

遊びは大人になるための栄養

緑のオリーブ No.2016-09

 

 新しい年2017年を迎えました。本年もどうぞよろしくお願い致します。年末は27日までオリーブクラスに多くの子ども達が来ていたので以前のように久しぶりという感覚ではなくなりましたが、それでも年明け最初の日の朝、顔を合わせるとお互いに相手を確認し合うためのちょっとした気まずい間(ま)がありました。でもそのほんの一瞬を過ぎるといつものように元気に「おはよう!」と言い合えたことに大きな喜びを感じます。三学期は1年の締めくくりの時、子ども達には楽しい思い出をいっぱい作ってほしいと願っています。

 ところで、私達人間にとって生きていく上で「食べ物」は必要不可欠なものですが、それと同様に「遊び」も特に幼児期の子ども達にとっては不可欠だと断言できます。遊びは”生きることそのもの”ではないかとさえ思うほどです。自然に親しみ、五感を駆使してあらゆる事に興味や関心を抱き、人との関わりを持ち、創意工夫し、挑戦し、失敗し、そしてそれを乗り越えて子ども達は成長していきます。遊びは、そのすべてを子ども達に届けることができるのです。

 しかし、この言葉は少し間違えるととんでもない誤解も生んでしまいます。皆さんの中には「遊び」の反意語として「学び」とか「仕事」という言葉を思い浮かべる方があるかも知れません。また不真面目・不熱心などの印象を与えることも多いようです。でも、子どもにとって遊びは真剣勝負です。遊びを通して実に多様な事柄を学び、それら全てが大人になるための栄養となっているからです。しかしまた、ある遊びから何を学び、明日の生活にいかに役立つかを詮索する事は無意味です。子どもが遊びを通して学ぶ事は学校で習うような体系立った知識ではなく、その時は何の役に立つのかもわからない原体験ともいうべきものであるからです。遊びを通した体験は、成長するにつれて殆どが忘れ去られてしまうかも知れません。でも無意識の内に何かの役に立っていたり、特定の体験がいつの間にか自分の価値観や判断基準に強い影響を与えていることにある日気づくことがあります。自らの意志で獲得した体験は人格形成や社会で必要とされる能力の開発に少なからず反映されるのではないでしょうか。

 「マニュアル世代」という言葉があります。「自分の考えを伝える」という基本的なことさえマニュアルに頼ってしまう。そんな中、豊かに自分を表現できる子どもを育てるのがみどり幼稚園の使命だと確信しています。

園長  山川 秀人

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