1. HOME
  2. 幼稚園だより
  3. 先生のことば
  4. 園だより「緑のオリーブ」

先生のことば

出会えてよかった!

緑のオリーブ No.22

 

 季節は、園庭の風景の変化だけではなく、子どもたちの遊びや仲間づくりにも大きな変化を運んできます。縄跳び、竹馬、羽根つき、凧揚げ、独楽回しなどなど。おにごっこはいつも遊びの王様です。 「もしもしかめよ、かめさんよ」と弾んだ歌声が聞こえてきます。けん玉をしているのです。女の子たち数人が輪になって上手に操っています。いろいろな受け皿に上手に載せていく様子に思わず、「来年は、けん玉の先生になって小さな子たちに是非教えてほしいわ。」と私。即座に目を丸くして「ダメなの。一年生になるから先生にはなれないの。」と言います。「あら、お願い!」と頼みますと、「もう、新しいカバンを買ったから、ダメ。」ということでした。目は輝き声は弾み満面笑みのキラキラと輝いたそのすべてにすっかり魅せられてしまいました。ああ、希望に満ち満ちていると。

 どの遊びでも大切なのは友だちです。誰がどう教えるか、友だちのやっている様子を見て何回も何回も失敗しながら、挑戦することを楽しんでいる子どもたちの様子。そして、子どもたちの「できた!」の歓声に「すごい!大成功!」と拍手と賛辞をおくりながら、この瞬間に立ち会えたことをうれしく思います。

 26日の午後、「あすなろ(お母さんたちのコーラスグループ)」の35周年記念のコンサートがありました。OGと現役の混成グループです。何と感動的な催し物だったことでしょう。プログラムはⅡ部構成。子どもたちはⅠ部を楽しませていただき、Ⅱ部は保護者の方々が聴かせていただきました。さて、Ⅰ部終了の折に感謝の花束贈呈です。指揮者へ。ピアノ伴奏者へ。グループの代表の方へ。花束を運ぶ園児たちは、どなたに差し上げるかよく分かっていたはずですが、代表者への花束は、合唱のメンバーだった自分の母に手渡されたのです。あ~っという間の出来事でした。会場は和やかな笑いの渦。私は、感動して涙しました。こんな素敵な場面に出会って幸せでした。合唱に魅せられた子どもに見えたのは自分の母だったのですね。この年齢だから出来る行動。今しか出来ないことでした。自分を目がけて走ってきて手渡された花束に戸惑っていらしたお母さん。あなたは、本当にいい子を持ったのですよ。お幸せですね。

 今しか体験できない小さな喜びを数えられないほどいただいて、私たちみんながしめくくりの時を迎えています。恵みをたくさん数え、喜びを大きく膨らませたいと思います。

 裏門の積もった枯葉の中に小さな青い新芽が見えます。紫陽花です。芽吹きの新緑。さあ、出発ですね。出会えてよかった!

園長特別補佐 富沢 寿美子

先生のことば一覧ページへ戻る
▲ページTOPへ