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先生のことば

違いを受け入れる

緑のオリーブ No.21

 

 昨年末に、ひざを怪我し手術をしました。すぐに治ると思っていたのに、なかなかそうはいかず、病院から松葉づえを使うように言われてしまいました。すると、立つも座るも、もちろん歩くも、すべてに時間がかかります。荷物も持てずにいるので、多くの方がドアを開けたり、道を譲ってくださったり、声をかけてくださったりをとお世話になっています。人の優しさが身に沁みます。そして、「いつもの私は、こんな風に困っている人の力になれているのだろうか?」と、反省します。自分がその立場になってみないとわからないとは、まさにこのことだと思わされます。

 同じ時に、子どもたちの中にも足をけがした人が何人かいました。同じように松葉づえで登園してきた子どももいました。いつもと違う姿で登園するには勇気がいることだったと思います。しかし、幼稚園に来てみると、「えー、この杖使うの?」と興味深げに集まってくる仲間に、「そう」と言って松葉づえを使って見せたり、「かして」という友だちに、ちょっと貸してみたりしながら園生活が流れていきました。年長組の男の子たち集団に、職員室を出たところで出会うと、けがをしたもう一人の子が私を見て、「わー、足けが3人ぐみだー。」と笑って、私を仲間に加えてくれました。そして、松葉づえの子どもは、杖なしで、みんなと同じスピードでおしりを使って階段を降りていきました。その姿を見て、同じように真似をしておしりで降りていく年中児もいました。

 こんな子どもたちの姿を見て、けがをした子どもも、周りの子どももすごいなと思います。みんなが、いつも通りでいられるのです。もちろん、いつもと違うことがおこると、「なに、なに?」と集まってくる子どもたちです。いろいろなことに興味があるからです。でも、それは決して相手を馬鹿にしているのではなく、興味をもって、理解したら受け入れていくのです。私たちは、心も体も思いも、人によって様々です。しかし、違うという事が受け入れられ、相手の立場に立つことができれば、本当に平和な世界が築かれるのだと思わされます。

園長 山川 秀人

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