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先生のことば

自分の人生を生きる力

緑のオリーブ No.20

 

 新年明けましておめでとうございます。2016年が始まりました。多くの方より新年のご挨拶状をいただき改めて身が引き締まる思いです。特に年長さん達は卒園まで残り3ヶ月となり、幼稚園生活の最後がより充実したものとなるよう教職員一同精一杯頑張りたいと存じます。

 ところで、最近は「子育て支援」という言葉があちこちで聞かれるようになりました。確かに幼い子どもを持つ親にとっては嬉しいことですが、私は時々「子育て支援は本当に子ども達の為なのだろうか」と疑問に感じる時もあります。共働き両親が増えつつある状況の中で、母親が働きやすい環境を整えることはとても重要ですが、それって子どもにとっては本当はどうなのだろうかという感想もあります。国の政策としては、国民は沢山子どもを産みなさい。そして親はたくさん働いて子育ては国や自治体に任せて下さい、と言われているように思われてなりません。

 しかし、今や子育ては親、保護者、教師を問わず全ての人々の問題であると感じています。なぜならイジメは陰湿化し、続発する若年層の犯罪の凶悪化など、机上のお勉強はできても本当の意味の人間教育が不十分ではないかと思うからです。人間教育とは単なる道徳教育ではありません。人間が人間らしく生きていくための力を育てるということです。人としてこの世界で成功することは大切でしょう。そのためには知性や理性も必要です。世の中に参画し、人と一緒にやっていくことも大切です。しかしもっと根本から言うと、自分に固有の人生を生き抜く力がなければどうにもならないのです。うまくいっている時は良いが、そうでなくなると優等生的な人が意外にもろいのはこのことに関係しているかも知れません。

 私は「自分の人生を生きる」ことを教えることができるお手本は第一に両親だと思います。それは親が子どもの内面世界の育ちに最も深く関わることができるからです。親の生き様を子ども達に伝えていくことが教育の根本ではないでしょうか。その中から、今を含めて色々なものが見えるようになり、感じられるようになる。将来を想像できるようになるのです。また、そのような内面の感性を育てるためには芸術もそうですが、花を育てる、動物を飼う、宗教的な思想に目覚めることも大切だと考えます。みどり幼稚園は、これからもご両親と力を合わせて本当の子育てのための支援をしていくことができればと願っています。

園長 山川 秀人

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