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先生のことば

共に食べ 共に育つ

緑のオリーブ No.19

 

 6月中旬頃だったでしょうか。みどり幼稚園に勤務し始めたばかりの私は、スライスした小さな果物を分け合って食べている子どもたちの姿に、驚愕しました。えっ!何これは?と。一切れをつまむのに苦心するような極薄に切り分けられたオレンジのようなピンクのような果肉でした。園庭で収穫した「すもも」だということでした。さあ、それから収穫が続くのです。あんず・梅(これは拾っても食べてはだめよ!という注意つき)・いちご・枇杷・夏みかん・きんかん(これから収穫)・グレープフルーツ・りんご・ざくろ・まきの実・オリーブの実・ブルーベリー・いちじく・くるみ(10月の誕生日のお祝いのクッキーを飾りました)・柿・キューイ・みかん・ゆずなど、こんなにたくさんあるのです。昼食後の園庭の遊びの時にビニール袋から一つつまんで「これ、おいしいよ。」と3歳の園児から差し出されておそるおそる口にした緑の先についた赤い実。「これは、何?」の私の問いに「まきの実」と教えてくれました。甘くておいしかったです。初体験だなあ、と苦笑いの私でした。園庭のテーブルで、柘榴パーティーが繰り広げられていることも度々ありました。太陽に光ってルビーのように美しい柘榴の実。「あま~い!」と上手に汁を吸う子どもたち。「入れて~。」「いい~よ。」と仲間入りを拒みません。収穫感謝礼拝には、園児たちの持ち寄った感謝の野菜に交じって収穫したばかりのキューイと柚子が、それぞれの籠に盛られて捧げられ、より豊かな礼拝になりました。

 幼稚園が創設された37年前は、園庭はただの広っぱだったそうです。植えるならみんなで食べられる実の収穫できる木をと卒園期に一本ずつ植え、もう植えるところがないので中止と決めたのは10年前だったのです。園児がデザートに持ってきた果物の種が育ったのは、枇杷やグレープフルーツだけではないらしいのです。

 植える人あり、収穫する人あり。そして、分け合って共に食べ、人として人らしく育っていく子どもたちです。共に食べ(共食)共に育つ(共育)ことこそ、人が人になる基とききます。

 クリスマスの歌声を耳にするようになると、卒園生たちが園を思い出すのではないでしょうか。イエス様のご降誕をクリスマスだと知っている人たちはクリスマスを一味もふた味も違うものとして迎えることでしょう。
たくさんの果実と共に心の栄養をたくさんいただいて巣立っていった子どもたちです。

 平和のために私たちが働けますように。

 子どもたちと共にあることをうれしく感謝いたします

園長特別補佐 富沢 寿美子

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