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先生のことば

互いに愛し合いなさい

緑のオリーブ No.18

 

 子ども達は幼稚園に通うことにより親子関係中心の家庭という狭い世界から社会という広い世界を経験します。そこはまだ小さな社会ですが、そこでの出来事は大人社会の縮図でもあります。時には今まで仲良く遊んでいると思っていても急に喧嘩が始まってしまうことが起こります。見ていると、相手が傷つくようなことを言ったり、時には手や足が出てしまう場合もあります。子ども同士の喧嘩が始まった時、教師はなぜそうしたのか、またその時どういう気持ちだったのかを聞きます。すると多くの場合「○○ちゃんが××したから」という返事が返ってきます。この「××」の部分には「先に叩いた」とか「悪口を言った」などの言葉が入ります。つまり子ども達は「叩かれたら叩き返して良い」、「悪口を言われたら言い返して良い」と考えているのです。旧約聖書やハムラビ法典には「目には目を、歯には歯を」という考え方がありますが、同じ発想と言えるでしょう。

 では、子ども達は何故このような考えを持つようになったのでしょう。それは、私たち大人が基本的にこの発想の域を超えていないからです。勿論、裁判を行なったり、身体で償う代わりにお金で賠償するようになったりしていますが、被害と賠償をバランスさせようという発想自体は全く同じです。四千年近く経っても、人類はそれほど進歩していないようです。それに対してイエス・キリストは「互いに愛し合いなさい」と言われました。それは相手の「痛み」を互いに受け止めることができるかにかかっています。夫婦や親子、家族の間だけでなく、人々が互いに愛情を持って関わり合うことができたら、争いごとは起こらず、起こってもすぐに解決することができるのではないでしょうか。

 この10月、園では様々な行事が目白押しでした。プレイデーから始まり園外保育、バザーなどと続きました。この間、保護者の方々にも多大なお手伝いをいただきました。改めて感謝を申し上げます。子ども達にとってもとても良い経験と思い出の時となったはずです。園とご家庭の協力によって「みどり」の保育が成り立っていることを改めて感じさせられた時でした。

園長 山川 秀人

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