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先生のことば

時を覚えて

緑のオリーブ No.16

 

あなたに平和、あなたの家に平和、
あなたのものすべてに平和がありますように。サムエル記上25:6

 新学期を迎えました。満面笑み、キラキラ輝く瞳、うれしくて仕方がないと言わんばかりに
「走っていくよ~。」と掛け声と共に園庭に駆け込む子ども。「ママ~。」と、しくしく泣く子もいます。何処かに自分の居場所をしっかり見つけて、活動開始。泣き続ける子はいないのですから、大きくなったものですね。私たちは、保護者の方々と力を合せ、子どもたちが充実した園生活を積み重ねていけるように、よき伴走者でありたいと思います。

 もう涼しい秋はやって来ないのではないかと思うほどの猛暑続きでした。戦後70年目のこの夏は、子どもたちの悲しい事件などなど、考えさせられることが多くありました。自然災害でさえ避ける工夫をしたい私たちです。人為的な事件は、どうにか避ける方法がなかったのかと悲しみに覆われます。大人の責任を痛感します。これから何十年先まで生きていく子どもたちです。人生を前向きに過ごしていけるように、すこやかな成長を願わずにはいられません。

 3か月ぐらい前のことです。大声で子どもを叱っているお母さんと大泣きをしている5歳ぐらいの女の子に出会いました。駅の改札口でした。何をしてあんなに怒られているのでしょうか。判官贔屓という言葉があります。私は、「可哀想でしょう。許してあげて~。」という思いでした。しばらくして今度はホームのベンチの傍に立っている先ほどの親子と出会いました。私は思わず、「かわいいお嬢さんですね。今はお母さんの幸せな時ですね。すぐ大きくなってしまいますから。」と母親にいいました。「ありがとうございます。」と応えてくれました。多くの人たちの中で子どもが泣くほど怒られている場面に出会うと、子どもにも自尊心があるのだから身の置き所がないのではないかと案じます。いつどのように親の気持ちを伝えればよいのでしょうか。車中でもスマホばかり見ていて、子どもと会話をしていないお母さんがいます。わあ、もったいない。子どもがそばにいる時間は短いのに気づいていないのかしらと残念です。

 一日は24時間。神様が下さった一番平等なプレゼントです。身も心も忙殺されて、くたくたになる前に子どもに笑顔をあげてください。日々が流れ、変化が激しい生活の中で、安心と希望で子どもを包むのは両親の笑顔です。

園長特別補佐 富沢 寿美子

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