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先生のことば

平和をつくりだす

緑のオリーブ No.14

 

 新年度が始まり3か月目に入りました。新しい環境に、期待や不安と様々な思いを持って迎えた子どもたちも随分園生活に慣れてきたようです。保護者の皆さんはいかがですか?

 新しい生活が始まる時に気になる事のひとつに、人間関係・友だち関係があると思います。もちろん大人も、子どももです。子どもたちは、「どんな友だち関係ができるだろう?」と考えながら始まるとは思いませんが、しかし、仲間関係はその生活の充実度に大きく関係するものでしょう。「子どもは、友だち作りの名人」と言われることがありますが、子どもたちの様子を見ているとそうとばかりは言えないようです。もちろん、顔を見合わせニコッと笑い、追いかけっこが始まるというような関わりは小さい子どもたちにはよく見られる光景です。しかし、少し大きくなるとそうとばかりは言っていられません。「この子は、ぼくより強そうだな。」「ぼくが先、1番じゃなくちゃ嫌だ。」「私がこの子と遊ぼうと思ったのに、声をかけないで!」など、子どもたちの心の中にも様々な思いが生まれます。また、その思いからうまく関わりが持てない事もあります。みんなの中の自分の立場や存在が見えてくるからこそ起こることのようです。集団の中での自分が解かるということは何と大きな成長でしょう。しかし、それだからこそ素直に友だちにはなれないのです。強い・弱い、1番・ビリ、できる・できない、人は、大きくなるにつれ様々なフィルターを持ち、人も自分も評価していくようです。

 さて、先日一人で夢中になって遊んでいる子どもの姿を見ました。自分の好きな遊び、大事なものがしっかりあるので、それを邪魔されるのはとても不快な事です。「来ないで」「触らないで」ということが多かったのですが、ある日「見せて」とやってきた友だちに「うん。いいよ。幼稚園の人はみんないいよ。」と答えたのです。するとどうでしょう。そこには突然、実に和やかで楽しい空気が流れたのです。人を受け入れるとはこういう事ではと思わされた一瞬でした。

 今、大人の世界でも平和とは何かを問われています。自分やその仲間を守るためなら、武器をもっても平和を守ることができるのでしょうか?本当に受け入れることから平和がつくられるのではと子どもたちの姿に教えられ、考えさせられる場面でした。

主任 本田 ゆかり

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