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先生のことば

遊びは真剣な学習

緑のオリーブ No.13

 

「神様は私達に成功してほしいなんて思っていません。挑戦することを望んでおられるのです。」(マザー テレサ)

 週3日の勤務なのでお目にかかる機会は多くは望めませんが、私は、保護者の皆様との出会いに大変よろこび感謝しています。巡り合せをうれしく思い、この機会を大切にいたします。どうぞよろしくお交わりいただきたくお願い申し上げます。

 感覚・知覚運動学習という言葉に出合ったのは、実家で雑談していた時です。「子どもたちが文字を書く時に、bをdと書いたり、zやsの書き出しが定まらない、など、読み書きに困難を覚える人が少なからずいるらしいのよ。」という私の発言について、障害児教育を長年研究実践している義兄が手短に説明してくれました。「発育過程で、その年齢に相応しい遊びを十分に体験しないと、そのようなことが起こるという研究がアメリカで盛んに行われている。子どもは思う存分遊ばせないと成長の継続がつながっていきにくくなる。」ということでした。

 感覚・知覚運動学習論によれば、子どもにとって遊びは真剣な学習なのです。大人の遊びとは全く違います。子どもは、木に触れて木の皮の感触や匂いを知り、根から上を見上げて上下の間隔を掴み、枝に手を伸ばし、たくさんの葉と仲良くなって色を知り、その感触や左右の方向を意識しないで覚えていきます。視覚も働きます。皮膚感覚に刺激を受けます。筋肉や腱にはそれらを受容する受容器が内蔵されています。幼児期の子どもたちは、いろいろな感覚を組み合わせて総合的に使い体得し、学習します。子どもたちにとって遊びの時間は、何にも代えがたい時間です。大人になると筋肉を使わなくても学習できるようになります。ボールに向ってハイハイして追いかける。手を伸ばして掴む。掴んだボールをそばにいる人に投げ返そうとする。子どもたちは次第に行動を広げ、「ひとりで ふたりで みんなと」と空間を広げ、交わりを深く大きくしていきます。

 みどり幼稚園の園庭を二階の窓から一望した時に、感覚・知覚学習が存分に実践できるところと、うれしく思いました。

 広い安全な場所があり、友だちが大勢いて、しっかり見守る保育者たちがいるという、この上ない環境を選んでお子様を預けてくださる皆様に敬意を表します。

 日本の未来は明るいように思えます。

園長特別補佐  富沢 寿美子

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