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先生のことば

「ああ、たのしい!」

緑のオリーブ No.06

 先日、絵本のコーナーで朝から年少組の子どもが2人、絵本を楽しんでいました。職員室の中で、その楽しそうな声に耳を傾けてから、そっと覗いてみると、小さな絵本をちゃぶ台の上に積み上げて、「これだけよんだの。」と教えてくれました。文字も読めないでしょうから、そんな風にして遊びながら、読んだ気持ちになって楽しんでいたのでしょう。それからしばらくして戻ってみると、まあ、なんということでしょう!絵本コーナーは本の湖になっていました。後から来た2人の友だちも加わって、棚にあった絵本のほとんどを引っ張り出して、(きっと)読みつくしたのだと思いました。にこにこしながらこそこそっとお話しして、立ち去ろうとした2人の子ども。山積みになった本の上にそっと乗って、その感触を楽しむかのような子ども。わたしと一緒に階段を上がってその光景を目にしたもう一人の保育者は、年少組の子どもがこんなにダイナミックなことをしたとは瞬時には思わず、状況を知ってびっくりしていました。通りがかった実習生は目が点になり、そのあとから来た別の保育者はそのエネルギーに思わず大笑い。いろいろな眼差しがそこに向けられるのも、とてもすてきなことだと感じました。

 もう、読むべき絵本が棚からなくなって、その場からいなくなろうとしている子どもたちに、「○○色の本です!この棚に入れてね」と床が見えないほど散乱した絵本を1冊ずつ拾って渡しました。背表紙についている「あ行・か行・さ行・・・のしるしの色」で分類して、棚に戻すことを伝え、一緒に片づけを始めました。はじめは絵本を手渡されるまで待っていた子どもたちも、片づけを進めていくうちに、「○○いろのほんです!」と保育者がしている役割を一緒にする子どもが出てきました。決まった色の絵本を受け取って一つの場所に入れることから、いろいろな色の絵本を手にして、それぞれの場所に分類するのが楽しくなった子どももいました。こうして、片づけが楽しい遊びになりました。そして、おおよそ30分かけて絵本のコーナーは元通りになり、あんなに散乱していた絵本がきれいに元の棚に戻ったのを見届けて、大満足の子どもたちの顔がそこにありました。

主幹  相川 由紀子

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