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先生のことば

解放された気持ちで過ごす

緑のオリーブ No.03

 日差しが強くなり、春から夏に季節が代わるこの頃、子どもたちは水で遊ぶことが楽しくなってきました。砂や土に水をかけ、ドロドロやびしょびしょを楽しんでいます。裸足になり、素肌でその感触を楽しむ子どもたちもいます。お日様に温んだ水たまりは温泉みたいだと、足湯さながら足を突っ込んで座り込んでいる子どもたちもいます。水を何度も何度も運んで作った川や池に満足する姿。ダイナミックな遊びはいつの間にか子どもたちが群れて共同的な遊びに展開していくことも多いです。けれども、1学期の今の時期、ひとり一人がどれだけ自分の思いに没頭して遊べているのかを大切に過ごしたいと思います。
 
 この遊びも、よくよく一人ひとりを見ていると、靴と靴下はどうしても脱いで遊ぶことができない子どもがいたり、水に濡れるのは気にならないけれども泥の中には入れない子どもがいたり、見ているのはとても楽しそうなのに触ることができない子どもがいたり、ビーチサンダルまではいてやる気満々で楽しんでいるのにちょっと足に砂がついたといってすぐに洗いに行ったり着替えたりして遊びこめない子どもがいたりします。すべてのことから解放されて、“今楽しみたいこのこと”に十分に取り組むことができるようにと願いながら、子どもたちと過ごしています。
 
 暑さが増してきました。衣服の調節も心掛けて過ごしています。じっとしていても汗ばむ日には、幼稚園では裸になって、スモック1枚で過ごすようにしています。暑いのだから薄着になって涼しく過ごすのは当然でしょう、と大人は思います。が、幼稚園生活にすっかり慣れている年長児にとっては当たり前となりつつあることも、新入児にとってはなかなか抵抗のあることです。肌を露出するというのは解放された気持ちになって初めてできることなのですね。小さな葛藤に心を遣いながら、ひとつひとつを乗り越えて日々の生活を積み上げている毎日です。環境や状況を整え、子どもたちの小さな心の変化に寄り添いながら、必要な時に必要なだけの言葉をかけて、豊かな経験ができるようにと願います。

主幹  相川 由紀子

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