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先生のことば

「遊び」・「運動」・「スポーツ」

緑のオリーブ No.02

 新しい年度が始まり約1ヶ月が過ぎました。園庭で元気に動き回る子どもたちを見ているとみんなとても楽しそうです。なぜこんなに生き生きしているんだろう?幼児教育・保育の専門家ではない私が素人なりに考えてみると、それは誰にも強制されることのない「遊び」であり「運動」であるからではないかと思いました。私自身、以前競技スポーツをやっていましたが、始めた当初は誰にも強いられずどんどん上達するに伴い楽しさだけがありました。しかし競技会にも出るようになり次第に楽しさよりは義務感や勝つことを要求される脅迫観念に変わっていったように思います。

 一般に運動とスポーツの違いは何かというと「誤解を恐れず単純化して言えば、運動は誰でもできるのに対しスポーツは限られた選手のみのもの」と言った方がありました。確かに歩くことは運動です。でもそこに一定のルールに基づく競争という要素が入るとそれは競歩と呼ばれる立派なスポーツになるのです。しかし一方、幼児期の子どもたちにとって必要なものは速く走る、逆上がりができる、高い跳び箱を跳ぶということではないように思います。これらは運動が得意な子どもにとっては簡単なことでしょうが、苦手な子どもにとっては苦痛以外の何物でもないからです。

 さて、2012年に文部科学省より『幼児期運動指針』というものが発表されました。その要旨は「幼児期に特定のスポーツや強制指導ではなく遊びを中心とする身体活動を十分に行うことは、多様な動きを身に付けるだけでなく身体の成長・形成にも寄与するなど、生涯にわたり健康を維持し、何事にも積極的に取り組む意欲を育んだりするなど、豊かな人生を送るための基盤づくりとなる。」というものです。跳んだりはねたり、木に登ったり、穴を掘ったり、時には泥んこになりながら這い回ったり、子どもたちは楽しみながら、また多少のケガなども経験しながら「遊びや運動を通して自然と目的にあった合理的な動きを身につけていくんだなぁ」と改めて教えられました。この1年間も神さまの見守りの内に、たくさんの新しい経験の中で子どもたちの成長を祈り願っていきたいと思います。

副園長  山川 秀人

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