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先生のことば

「一人ひとりのオリンピック」

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緑のオリーブ No.006

 夏期保育で幼稚園に戻ってきた子どもたちは少し背が伸びて、多くはにこにこ笑顔を見せてくれました。大きなプールを目の前にして、まさに水を得た魚のように楽しむ子どもたち。見ているこちらの顔もほころびました。その中でも、近くで見ている保育者をあっ!と思わせるようなことを次々に思いついては楽しむ子どもを発見しました。「夏期保育を満喫したで賞」メダルをあげたいと思います。

 今年は、ロンドンオリンピックに沸き立った暑い夏でした。日本は、予想以上の獲得メダル数に興奮しました。ニュースを見ていても日々その話題が持ちきりで、とうとうオリンピック終了後には、見たことも無いような人を集めてのパレードが銀座で繰り広げられました。

 毎日、テレビニュースでメダル獲得数が国別に並べられているのを見ながら、ふっと思ったことがあります。どうしてこんなに国の獲得メダル数を気にして一喜一憂するのだろう?参加選手の一人ひとりにいろいろなドラマがあり、個人あるいはその団体で一生懸命にがんばっている姿に国境は無いのに。メディアが発達して世界中の選手の情報が手に取るようにわかるようになった今、気がつくと一人ひとりの個性ある選手を応援していたりしませんでしたか?こんなに国にこだわらず、個人個人を意識したオリンピックになったらどうなのだろう。金メダルの重みがもっと違ってくるのではないかな、と。そんなことを思っていると、先日聞いていたラジオの向こうでミュージシャンの矢野顕子さんが、一人ひとりの世界大運動会だったらもっとオリンピックを楽しめると思う、という話をしていました。同じ思いを持っている人がいた!と、共感して嬉しい気持ちになりました。

 オリンピックのあとはパラリンピックが行われています。こちらの報道は熱の入りようが違います。これもなんだかとても寂しい気がします。同じように情熱を持って必死な戦いを繰り広げているのですから、その姿も気になるところです。

 待ち遠しい二学期が始まろうとしています。子どもたちにとって大切なものや夢中になれることは一人ひとり違うでしょう。でも、それら一つ一つをみんなで認め合い大切にしながら過ごす毎日が始まることを楽しみにしています。幼稚園中でいくつのメダルが集められるでしょうか。幼稚園には子どもの数だけ、いえ、子どもが夢中になったり努力したりする分の数だけメダルが用意されています。

主幹 相川由紀子

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