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先生のことば

「あなたの子どもでよかった!」

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緑のオリーブ No.005

 先日来、ある中学校を中心に起きた、痛ましい事柄についての報道が続いています。子どもの尊い命が失われたにもかかわらず、真実を明らかにしようとしない力が働いていることを大変遺憾に思い、兎にも角にも教育機関の中で、こんなことが起きてしまうことに、心から戦慄を覚えるのです。この件に関わった周囲の大人たちは、日頃から何が一番大切なことなのかを、見失っていたのではないでしょうか。

 ここのところ様々な年齢の子どもたちと接しながら、その成長過程において、子どもが心から信頼できる、その子そのものをしっかり受け止め、きちんと向き合う大人の存在が如何に大切であるかを思わざるにはいられません。年齢が上がるにしたがって、その存在は教師であったり先輩であったり様々なのですが、幼児期はやはり保護者が最もその役割りを担うのでしょう。子どもたちは、周囲の大人たちの期待や思いとは別に、その子だけに賜っている、かけがえのない「賜物」を携えて生まれてきます。子どもが、まずは自分をそのまま深く大切に受け止めてくれる大人と一緒にいられること、その大人が自分の「賜物」を少しでも見抜いてくれるとしたら、どれほど安心してのびのびと成長できることでしょう。

 これから夏休みが始まります。厳しい暑さの中でお仕事や家事もお忙しいことと存じますが、それでも普段よりは長くお子様と一緒に過ごす時間を、工夫をしながら楽しみましょう。そしてくれぐれも、親としての理想の子ども像を我が子に負わせるのではなく、もしかしたら20年後30年後に親が考えもしなかったような人生を逞しく生き抜いて行くであろう姿を想像し、ひとりの人格としての子どもに向き合ってみませんか。そして、我が子が御自分と同じ年齢になった時に「あなたの子どもでよかった!」と思ってもらえるような子育てを、ともに進めて参りましょう。

園長  村山 順吉

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