「安全基地としての親と家庭」

先日、キリスト教保育連盟埼玉地区会主催で「保護者講演会」が開かれ、玉川大学准教授の大豆生田啓友先生のお話を聞く機会が与えられました。
その中で今の親御さんは昭和以前の親御さん達と比べてはるかに多く子どもたちと向き合っているとおっしゃっておられました。核家族化、少子化がその主な原因ですが、特に専業主婦の方々はよく子どもたちと向き合って子育てをしておられるということでした。昔は大家族でおじいちゃん、おばあちゃん、年上の兄姉たち、そして御近所のおじさん、おばさんたちが入れ替わり立ち替わり子育てに介入して、父親はもちろん、母親も今ほどには子育てに時間をかけないで、主婦の仕事、御近所との付き合いなどをしていたのです。
ですが、その今の母親たちは子どもと向き合う時間が多すぎて、かえって別の問題が出てきているともおっしゃっておられました。あまりに親の口出し、手出しが多すぎて子どもがその子らしく育っていくのに障害となっていることが多いのです。子どもはみんな自分で育っていく力を持っています。それに対して心配のあまりなのでしょうが、親はつい口を出し、手を出してしまいます。それで子どもが自分で育っていく達成感、満足感を味わえないでいるのです。
親とか、家庭は、子どもにとって心も体も休める安全基地のようであってほしいと思います。そこで十分生きる力、育つ力を養われて、新しい遊びの生活へ出かけてゆくのです。
園長 濱田 辰雄





