「ごめんなさい、と言える国へ」

子育てに挨拶を教えるのは基本中の基本ですが、現実にはなかなか難しいこともあります。現在は幼児にとって危険なことも多く、あまりよく知らない人に声をかけられませんし、もともと日本人は知らない人には声をかける文化がないからです。

でもやはり「おはようございます。こんにちは、さようなら」をはじめ、「ありがとう」「ごめんなさい」などをきちんと言える子どもに育てたいと思います。

あいさつの中でやはり一番難しいのは「ごめんなさい」と言うことでしょう。自分のプライドを自分で捨てなければならないからです。今日日本中が食品の偽装表示問題で揺れています。食品だけではありません。建築設計でも偽装建築があり、一流料亭でも使い回しがあり、つい最近は大分県の教員採用での不正問題がありました。これらの事件が次から次に報じられるのですが、当事者の多くが言いわけや責任転嫁ばかりをして心から「ごめんなさい」と謝罪する言葉が出てきません。

かつて「ノーと言える日本」という標語がマスコミをにぎわしたことがありましたが、今の日本に必要なのは真実に「ごめんなさい」と言える心ではないでしょうか。8月15日、63回目の敗戦記念日を前にしてこのことを深く思わされています。

園長 濱田 辰雄