「新しい年度の歩みのなかで」

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 新しい年度を迎えること、それは多くのヒトにとって何かしらの変化を伴ったり、或はそれをきっかけにして自分自身の気持ちを引き締めたり発奮したり、それを何度も経験してきた大人たちにとっても、それはひとつの区切りであり節目と言えましょう。しかし子どもたちに接していると、新しい年度を迎えることが、私たち大人が感じている区切りや節目とは全く違ったものに思えてくるのです。

 確かに、はじめての幼稚園での生活や学年がひとつ上がることは、大人が考える以上に子どもたち自身にとっては大きな変化でしょう。友達関係や環境が大きく変わることもあります。しかしそれが単なる大きな変化や区切りや節目としてのみではなく、そこにこめられている、ひとりひとりのいのちに呼びかけているメッセージに、子どもたちは触れているように思うのです。すぐにはかたちに現れなくても、そのメッセージに触れることによって、確実に成長に向かっている子どもたちの内なるエネルギーを感じるのです。

 そして、このような子どもたちの姿に接することによって、仕事の繁雑さ故にそこに隠された大切なメッセージに、ともすれば気がつけなくなっている私自身も、また再び新鮮な感性を呼びさまされる幸いをいただいているように思うのです。

 新しい年度を迎えた新鮮な雰囲気の中に、みどり幼稚園の希望に満ちた今年の歩みが始まりました。

副園長 村山 順吉