学院全体の一体感を生んだ教育会議の部会活動 教育会議では10の部会を設け、部会はおよそ3ヶ月に1回開催されています。この部会には全教職員が部会委員、メンバーとして参加し、おのおのの分野について細かく討議を続けてきています。 この部会を開催することで、大きな成果も上がっています。それは幼稚園から大学・大学院まで擁する学校として、初めてすべてのレベルでの話し合い、討議の場が持てたということです。
聖学院全体の問題をすべての教職員が認識し、それを解決するために話し合う、そこで幼稚園・学校相互の理解から、より有機的な一貫教育、聖学院教育の今後のアクションへのイメージが生まれつつあるのです。 聖学院教育会議での10部会の取り組み 各部会の部会長による部会の目的などについてのひと言をご紹介します。 1.キリスト教教育(林田秀彦・聖学院中高) キリストの福音に基づく聖学院すべての教育機関が、絶えずその福音の力に満たされ、キリスト教教育と研究の業を充実させ、全聖学院的なレベルでの伝道活動を推進していくことによって、聖学院教育の意義と責任を明らかにします。 [ 昨年の取組み(PDF形式) ] 2.聖学院教育と教育基本法(西本憲弘・聖学院大学)
3.自由と責任の教育(小倉義明・女子聖学院中高) 幼稚園から大学に至る幅広いスペクトラムの、各段階での特殊性と互いの間の差異を認識しつつ、それでもなお、共通の理念や方法が見いだせるでしょうか。「責任感をはぐくむ」という目標実現のためには、教師自身の自己変革と生徒との間の信頼関係、親の理解と協力が必要だといった共通認識が生まれつつあります。 4.教育力の開発(大野碧・女子聖学院中高)
5.ことばとコミュニケーションの教育(阿久戸光晴・聖学院大学) これからの教育の課題は、よい心を運ぶ「ことば」による健全な「コミュニケーション」の確立です。「教育会議」第2年次ではこの課題のために聖学院がすでに実行しているいくつかの教育努力の大きな価値を自覚し、さらに発展させていく総合的協議を行いました。 6.英語教育(山本昂・聖学院大学) 大学を除く各学校では「学習指導要領」の改訂への対応で手一杯の感がありますが、あくまで一貫教育の理論と実践を最終目標としながら、各学校現場における英語教育の充実を図っています。第3年次では諸学校で共有できるアクションプランについて話し合いました。 7.コンピュータ教育(大森達也・聖学院大学) ブロードバンド時代を迎えて、一昔前なら夢物語だったリアルタイムでの双方向通信が現実のものとなっています。その利便性を考えると、近い将来、教育現場におけるITの応用は必須のものであり、どのように応用できるのかという論議が行われています。 8.キャリアガイダンス(柴田武男・聖学院大学) 本部会は、大学の就職部委員、教務部委員、および就職センター職員で、中高では進路指導の中心となる教員で構成されています。各校とも生徒・学生の適正に合わせたきめ細やかな進路指導を行っていることを確認しました。このことを踏まえて、本部会では、より聖学院に相応しい進路指導体制の確立に向けて議論を深めてきました。 9.算数・数学教育(木村徹朗・女子聖学院中高) 私たちは、小中高を擁する私立学校として、中学・高校の一貫教育のみならず、小学校算数と中学校数学の一貫教育についても研究を積み重ねてきました。新教育課程のスタートにあたって、聖学院の算数・数学一貫教育について、現場にあって取り組む姿勢について確認を進めています。 10.教育支援事務(鈴木嘉顕・本部総務局) 少子化の進行が、学校経営にもさまざまな影響を及ぼすことが考えられるのが現状です。本部会ではこうした背景も考慮し、「事務職貝の再教育」、「高度な職業人の養成」の2つを3年間の一貫した目標として設定しています。 この目標のもとで、「自己表現力強化の研究会」、「分析力強化の研究会」、「実践力強化の研究会」の3つの研究会での活動を通して、自己啓発や視野の拡大を図っています。 |
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